12.2発売東京ウォーカーに思う

寒い季節は赤ちょうちんで呑む!みたいなことがBoAの表紙で書いてあるような不可思議さにかられて久々に買う。一読。「散歩の達人」テイストがじわじわと出ている。雑誌という雑誌が、雑誌そのものを特集としてたころ、いろんなマトリックスが組まれて散歩の達人はいつも東京ウォーカーの隣にいた。寸評は必ず「ウォーカーが枯れたらこっち」俺は"サンタツ"の方の愛読者だったので、「どうせ枯れてらい」といつもひねくれていたものだが・・・・。
時代は変わったということなんでしょうか。前の週に「今年もクリスマススペシャル!」とかやってた雑誌が翌週に赤ちょうちんをお洒落に紹介する寂しさ、ついに赤ちょうちんすら若者のマニュアルコースに入ってしまった寂しさ、サラリーマンの人はきっとわかってくれると思います。

大学にはいったころ、大学生は喫茶店でダベるものだ、と思っていた。
それは日常として普通の行為で、本を読んでぼーっとたたずんだり、友達と待ち合わせをしたり、恋人と話したり、サークルで議論をする場所だ思っていた。
そして、普通に興味を抱いた。チェーンからなにから、いろいろ通ったりもした。
ところが、そこにおかしなものがやってきてしまった。カフェブームだ。
スターバックスが乱立した。ドトールも乱立した。
猫も杓子もカフェカフェカフェと叫んだ。
いつのまにか俺は、流行にのっただけの人なってしまった。
そして、流行がすたれてくると、喫茶店でぼーっとするとだけでも「いまさら」な目を向けられた。違うのだ、俺は流行に乗ってるんじゃない、好きだから行っているのだと。

俺はそんなにいったことはないけれど、サラリーマンにとって赤ちょうちんは大事な癒しの場です。若者発信の流行すたりの論理を持ってこないでほしい。「親父ギャル」のころにどうだったかは知らないが、赤ちょうちんブーム(居食屋ブームのあとがまになるのか?)ができてそしてそれがすたれれば、ワインブームのようなことが起きないか。ベテランの愛好者ならともかく、赤ちょうちんの良さを知り始めたヤンサラさんはどうすればいいのか、と思うのは考えすぎなのだろうか。