強制コミックス派

DEATH NOTE (5) (ジャンプ・コミックス)

DEATH NOTE (5) (ジャンプ・コミックス)

正確には発売日は4日。でも深夜にコンビニで買った。デスノート第5巻。以降大ネタバレのため「続きを読む」で隠します。何度か言ってると思いますがまだ読んだことない人は1巻からコミックスを読みましょう。SFサスペンス漫画の最高傑作となる可能性がものすごく高い一冊ですので。
3巻の終盤までのライトVSLの単純対決(ライト編としよう)、人間界の流れとは関係なく登場した第二のキラ・ミサが登場して話が3極状態となった4巻(ミサ編としよう)、そして5巻中盤から、第二のキラ・ミサが登場しても崩れなかったライトVSLの構図がついに崩れます。
4巻の終わりにデスノートを捨てて、キラとしての記憶を消す決心をしたライト。そうしてキラとしての疑いをクロから灰色に戻し、5巻はライト、L、ミサが第3のキラ、大企業ヨツバの誰か───といっても彼のデスノートはかつてミサが使っていたものだが───と戦うという構図になった。4巻のライト、リューク、レムの「作戦会議」から考えて、この後どうにかしてライトがキラとしての記憶を取り戻すはずなのだが、現状ライトは記憶がなくなっているので、そんな気配は微塵もない。そしていよいよヨツバキラの核心に触れる、というところで5巻が終わる。
全体として急にギャグが増え(特に親父さんと松田)急に明るい話になったのはちょっといただけない。「この後どうなるのか?」感が少し薄れたのはもっといただけない。ヨツバキラが誰か?という疑問を除き、5巻の流れは予定調和。まして関心はヨツバキラが誰かよりも、ライトがどうやってキラとしての記憶を取り戻すかの方が主眼なのでコミックス単体としては一番つまんない。進展がない。なので、すでに6巻が待ち遠しくてしようがない。今この文章を打ち込んでる漫画喫茶には5巻の続きとなる少年ジャンプがもう置いてない。くそー。

5巻最大の疑問はエラルド・コイル。Lと同一人物とのことだが、「Lと違って金さえ積めばどんな仕事でもする」という触れ込みになっている。と、いうことはLは過去にそういう汚い仕事もしてきたということ。泥棒と詐欺師の仲間が出てきたりと、Lのダークサイドな部分も垣間見えてきたことだし、これは何かの伏線になっているような気もするのだが・・・

あ、それと4巻の次巻予告で「5巻で誰かが消える」って書いてたけどあれって相沢のことなのかなぁ、リュークのことなのかなぁ。主要人物は誰も死ななかったけど、この二人のどちらかだとしたらなんだか予告としては過剰広告な気がする。リュークは必ず戻ってくるし、

で、今のところまだ解決してないそのほかの疑問と期待だけ列挙しておく。

  • 「死神大王」は出てくるのだろうか。リュークは死神大王からだまくらかしたノートをライトにあげている。それで人間界を荒らしているとなれば何がしかの絡みが考えられてもいい。
  • デスノートの能力を知ったLはどうなるのだろうか。過去「死神の存在を認めろとでもいうのか」と殺害のオカルト的可能性を感じてひっくり返っている。
  • 南空ナオミは行方不明のままなのか?もし死体が見つかって何か証拠が残っているという展開の可能性は十分あると思う。5巻では記憶のないライトに南空のことを思い出させた。伏線の可能性はないか。
  • ミサはキラの記憶を取り戻すのか?多分、取り戻さないと思うが「死神の目」という要素がある以上、可能性は消えないだろう。彼女はLの本名を知っている。

さぁ、どうやって記憶を取り戻す、ライト?